品目 |
線量(kGy) |
観察される栄養成分の変化 |
サバ |
1〜45 |
-22℃の照射ではアミノ酸は45kGyでも変化しない。室温
照射でナイアシン(ビタミンB群のニコチン酸)は45kGyで
も安定であるが、3kGyでチアミン(ビタミンB1)とピリド
キシン(ビタミンB6)はそれぞれ15または26%減少する。
最高線量(45kGy)でチアミンは完全に分解する。 |
ニシン切
り身と油 |
最高50 |
真空下、0℃の照射では切り身中の高分子不飽和脂肪酸の分
解はない。油の状態では50%の不飽和脂肪酸の分解が認められた。 |
豚肉 |
1 |
0℃での照射直後に5%のビタミンB1の損失があった。 |
5〜30 |
ビタミンB群が74〜95%損失した。 |
鶏肉 |
59 |
-25℃の照射でチアミン、ピリドキシンが若干分解するが、
他のビタミン類は安定であった。高分子不飽和脂肪酸の減少
は認められなかった。 |
マンゴー |
最高2 |
アスコルビン酸(ビタミンC)とカロチンが若干減少。リボ
フラビン(ビタミンB2)、ナイアシン、チアミン、脂質、タ
ンパク質、糖類、無機塩類は変化しなかった。 |
馬鈴薯 |
最高0.15 |
照射直後と貯蔵によりビタミンCが減少。 |
赤豆 |
10 |
チアミンやリボフラビン、ナイアシン
が若干減少する。 |
米 |
63 |
1kGy以上ではチアミンやリボフラビン、ナイアシン、
ピリドキシンが減少する。 |
小麦 |
0.15〜1.0 |
タンパク質、脂質、炭水化物は変化しない。ビタミンE、B
複合体はほとんど変化しないがチアミンは若干変化する。 |
2 |
チアミンが20%減少し、ビタミンEもわずかに減少する。 |